『OVER THE SUN』Ep.144 第1回ビブリオバトルで紹介された本

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『OVER THE SUN』Ep.144 第1回ビブリオバトルで紹介された本

『OVER THE SUN』2023年7月7日配信回、Ep.144「第1回ビブリオバトル開催」で紹介された本を紹介していきます。

ジェーン・スーさんと堀井美香さんそれぞれのおすすめ本をリストアップすることで、二人の個性の違いが強烈に出た面白い回となりました。

関連記事:『OVER THE SUN』の歴史や神回5選について強火で深堀りしています。

関連記事:『OVER THE SUN』ジェーン・スーの「よくぞ金曜日までたどりつきました!」の元ネタは?

目次
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堀井美香さん推薦本1『絶望名言』

著:頭木弘樹, 著:NHK〈ラジオ深夜便〉制作班, 著:川野一宇, 著:根田知世己

絶望名言』著:頭木弘樹, NHK〈ラジオ深夜便〉制作班, 川野一宇, 著:根田知世己

今回堀井美香さんが紹介した本の中で一番笑えそうだったのがこの一冊です。

堀井さんが番組内で紹介した「気が滅入る絶望的な名言」の数々が強烈です。

シェークスピア「明けない夜もある」

カフカ「無能、あらゆる点で、しかも完璧に。無能」

シェークスピア「不幸は一人ではやってこない。群れをなしてやってくる」

引用元:OVER THE SUN Ep.144

書店で一緒に本を探していた時は完全にこの本をスルーしてしまったジェーン・スーさんも名言の数々に大爆笑でした。

こういうものを見つけてくる堀井さんの嗅覚がすごいです。

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ジェーン・スーさん推薦本1『ひれふせ、女たち』

著:ケイト・マン, 翻訳:小川芳範

『ひれふせ、女たち』著:ケイト・マン, 翻訳:小川芳範

ジェーン・スーさんが1冊目におすすめしたこの本と堀井さんがおすすめした「絶望名言」のコントラストがすごすぎて笑ってしまいました。

副題に「ミソジニーの論理」と題された本作。

フェミニズムや女性に敵意をむき出しにする、いわゆる「ミソジニー」と言われる人々の存在は、ツイッターやニュースでも頻繁に目にします。

最近は様々な方面に実害を与えるようになってきた「ミソジニー問題」の本質を理解するための学術的な本です。

スーさんのプレゼンを聴いて、私も読んでみたいと思いました。

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堀井美香さん推薦本2『タコの心身問題』

著:ピーター・ゴドフリー=スミス, 翻訳:夏目大

タコの心身問題』著:ピーター・ゴドフリー=スミス, 翻訳:夏目大

「頭足類から考える意識の起源」というサブタイトルのこの一冊。

頭に足がついている生物の視点で「心」を考えるという内容のようです。

「タコになったらどんな気分か」というこの本の説明から「タコが言うのよ~」とか「このタコ社長!」という絶妙に昭和なリアクションが出るスー・美香コンビがさすがでした。

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ジェーン・スーさん推薦本2『生きるということ』

生きるということ』 著:エーリッヒ・フロム, 翻訳:佐野 哲郎

原書は『To have or to be』つまり「持つべきか、生きるべきか」というタイトルの、1977年に発表された著作です。

哲学書としてはそれなりに知られた一冊ですが、難易度がかなり高めなため実際に読んだ人は少ないようです。

この方面の本は翻訳を介すことでより読みにくさが増す傾向があるので、英語が読める方は原著で読んだ方が読みやすい可能性があります。

知らんけど。

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堀井美香さん推薦本3『本当の自由を手に入れるお金の大学』

本当の自由を手に入れるお金の大学著:両@リベ大学長

堀井さんが最近よく見ているユーチューバー、両さんの本です。

2002年のオリコンランキングのビジネス書部門で1位となったそうです。

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ジェーン・スーさん推薦本3『色のコードを読む』

色のコードを読む』 著:ポール・シンプソン, 翻訳:中山ゆかり

「色」にまつわる文化誌です。

スーさんが紹介したエピソードが興味深いです。

1976年にフランク・シナトラと結婚したバーバラ・シナトラは、夫の好みでオレンジだらけだった豪邸の内装をじわりじわりと別の色に置き換えていく「穏やかな戦争」を始めました。

バーバラは映写室などで使われていたオレンジの多くを、より繊細なデザートカラーや白に置き換えていったそうです。

この話を聞くと、実際の写真を見てみたくなりますね。

この本にはもちろん豪邸の内装の写真も掲載されているそうです。

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堀井美香さん推薦本4『岬―文学と旅情』

『岬―文学と旅情』著:宮崎 修二朗,有馬 茂純

堀井さんが今回選んだ本の中で一番の変化球です。

1969年に発行されたカラーブックスシリーズの文庫本で、現在はもちろん絶版となっています。

「カラーブックス」は1963年に保育社が創刊した文庫本のシリーズです。

どういう経緯かは不明ですが、私の実家でもこのシリーズの文庫本を数冊見た記憶があります。

37年間に渡り909点が刊行された人気シリーズだったそうです。

デイリーポータルZの紹介記事を読めば「あ、これ見たことある!」と気付く人も多いと思います。

デイリーポータルZ
保育社のカラーブックスが自宅にある幸せを知って欲しい かつて出版されていた文庫サイズのカラー百科のタイトル、表紙の魅力をコレクターが紹介します。 (地主恵亮)

現在も多くの図書館にまとめて所蔵されていますので、興味のある方はまずは古書店よりもお近くの図書館で検索してみることをおすすめします。

ジェーン・スーさん推薦本4『長距離漫画家の孤独』

長距離漫画家の孤独』著: エイドリアン・トミネ, 翻訳:長澤あかね

米ニューヨーカー誌の表紙などで活躍中の日系イラストレーター、エイドリアン・トミネのグラフィックノベルです。

エイドリアン・トミネは映画『パリ13区』の原作者としても知られています。

出演:ルーシー・チャン, 出演:マキタ・サンバ, 出演:ノエミ・メルラン, 出演:ジェニー・ベス, Writer:ジャック・オディアール, Writer:セリーヌ・シアマ, 監督:ジャック・オディアール

堀井美香さん推薦本5『空海』

著:高村 薫

『空海』著:高村薫

「空海は二人いた」という謎を高村薫さんが追いかけたドキュメントです。

堀井さん曰く「今ではないけど、いずれは読みたい一冊」だそうです。

ジェーン・スーさん推薦本5『魚喃キリコ 未収録作品集 上』

魚喃キリコ 未収録作品集 上』著:魚喃キリコ

1990年代~2000年代前半にかけて活躍し、多くのファンがいる漫画家、魚喃キリコ(なななんきりこ)さん。

私も大ファンでしたが、13年ぶりの新刊が出ていたというのはこのポッドキャストを聴くまで気づいていませんでした。

ジェーン・スーさんもファンだったと知り納得、そして嬉しいです。

2001年にジェーンスーさんが担当していた葛谷葉子さんのアルバム『MUSIC GREETINGS VOLUME 2』のイラストを魚喃キリコさんが描かれたそうです。

松尾潔さんとジェーン・スーさんの対談の中で、魚喃キリコさんにジャケットを依頼したのはスーさんであることが語られています。

自分が大好きなアーティストに仕事を通して接触していくのは『相談は踊る』や『生活は踊る』でキリンジにテーマ曲を依頼したのと同じく、スーさんの得意技なのでしょう。

自分の「好き」を引っ張り込んで仕事をどんどん楽しくしていくスーさんのスタンス、ほんとに素敵なので見習っていきたいです。

まとめ

スーさんと堀井さんが選んだ1冊ずつをセットにしたものを5名のリスナーにプレゼントされるそうです。

詳細は『OVER THE SUN』Ep.144内でアナウンスされていますのでぜひお聴きください。

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この記事を書いた人

ガジェットとオトクなライフハックが好きな主婦です。

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