PCゲームを快適にプレイするためには必須のグラフィックボード。
グラボの定番と言えばNVIDIAのGeforce RTXシリーズです。
2023年8月にRTXシリーズ初となるロープロファイル版「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」が各社より発売されました。
今回はこれが「どれほど画期的な商品なのか」について解説していきます。
スペックでは語れない大きな魅力があるんです!
「ロープロファイルのグラボ」という大きな価値
「ロープロファイルのグラボ」とは何でしょうか?
PCでゲームをする時、往々にして性能不足となるため、「グラフィックボード」と呼ばれる追加の機器が必要となります。
そして、現在主流のRTXシリーズのグラボを搭載するためには「フルサイズのPCIボード」に対応した拡張スロットを持つ巨大なデスクトップPCが必要となります。
そのため、いわゆる「ゲーミングPC」というのはこういう感じのビジュアルになりがちです。
でっかいですね。強そうですね。
でも、こういう「いかついPC」が似合わない部屋に住んでる人や、もっとスタイリッシュなPCが好きな人は多いはずです。
ゲーミングPCは欲しいけど、このビジュアルは無理!
もっとコンパクトで可愛いデスクトップPCの多くは「ロープロファイル」という規格の拡張スロットしか搭載していません。
しかし、ロープロファイル規格のグラボは性能が低いものしか存在せず、導入してもとても「ゲーミングPC」とは呼べない程度のパワーしかありませんでした。
そのため、ゲーミングPCを購入する時は「巨大戦艦のようなゲーミングデスクトップ」または「めちゃくちゃコスパの悪いゲーミングノート」の2択を迫られがちです。
私は高いゲーミングノートを買っちゃいました…
4年ぶりに出たGeForceのロープロファイルグラボ
現在主流のGeForce RTXシリーズにはロープロファイルの商品は存在していませんでした。
ロープロファイルのGeForceのグラボというのも、あるにはあります。
例えば、最も新しく高性能な商品はGTX 1650です。
しかし発売が2019年と古く、その当時から既にローエンドの商品でしたので、2023年の今これを買ってもゲームに必要な性能は得られません。
4年の沈黙を破り、やっと登場したのがGeForceのロープロファイルグラボ「GeForce RTX 4060 Low Profile 8G」なのです!
待ってたYO!
性能比較 「RTX4060 Low Profile」 VS 「GTX1650 LP」
Geforceのロープロファイルグラボ「RTX4060 Low Profile」と「GTX1650 LP」を比較してみます。
RTX4060とRTX3060などの比較はよくありますが、ここではあえてロープロファイル同士のみで比較していきます。
型番 | GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G | GeForce GTX 1650 4GT LP |
コア数 | 3072基 | 896基 |
ブーストクロック | 2475MHz | 1665MHz |
ベースクロック | 1830MHz | 1485MHz |
メモリ構成 | 8GB DDR6 | 4GB DDR5 |
グラフィックスカード電力 | 115W | 75W |
最小システム電力 | 450W | 300W |
補助電源コネクタ | 8ピン | 6ピン |
長さ | 182mm | 168mm |
幅 | 69mm | 105mm |
厚さ | 40mm | 37mm |
スロット | 2スロット | 2スロット |
コネクタ | HDMI x 2 / DisplayPort x 2 | HDMI x 1 / DVI x 1 |
スペック的には数倍の向上が読み取れますが、実際に報告されているベンチマークではおよそ3倍から4倍程度の性能向上があるようです。
以前のGTXシリーズではカクカクで実用的ではなかったVRの用途でも、RTX4060なら充分使えそうな性能ですね。
ただ、注意したいのがRTX4060に必要となる電源や収納サイズです。
ロープロファイルのPCIスロットを持つコンパクトなデスクトップPCで「電源300W」「補助電源コネクタ8ピン」「グラボの長さ182mm」の条件に対応するものはあまり存在しないと思います。
購入の際にはくれぐれもご注意ください。
今後このグラボを載せた素敵なコンパクトデスクトップが出るといいね!
まとめ
4年ぶりにNVIDIAがリリースしたロープロファイル対応グラフィックボード「GeForce RTX 4060 OC Low Profile 8G」。
めちゃめちゃ魅力的な商品ですのでぜひチェックしてみてください!
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