電子書籍のKoboに読み放題サービスがあるのをご存じですか?
日本ではまだ始まっていませんが、「Kobo Plus」というサービス名でアメリカや多くの国ではすでに利用されています。
今回はKobo Plusのサブスクリプションサービスについて深掘りします!
Kobo Plusとは?
Kobo Plusの概要
Kobo Plusとは、Rakuten Koboが提供する電子書籍の読み放題サービスです。
2017年にオランダとベルギーでサービスを開始し、2023年7月現在はアメリカ・イギリス・オランダ・ベルギー・カナダ・ポルトガル・オーストラリア・フランス等、多くの国で拡大しています。
Amazonが2014年に開始した電子書籍の読み放題サブスクリプション「Kindle Unlimited」に対抗したサービスです。
Kobo Plus 3種類のプラン
Kobo Plusの特長は3種類のプランが選べることです。
AmazonのKindle Unlimitedに相当する電子書籍読み放題「Kobo Plus Read」とAudibleに相当する「Kobo Plus Listen」があります。
そしてAmazonと一番大きく異なるのは、電子書籍読み放題+オーディオブック聴き放題をまとめた「Kobo Plus Read & Listen」が大変安価で提供されている点です。
プラン | サービス内容 | 価格(アメリカ) |
---|---|---|
Kobo Plus Read | 電子書籍読み放題 | $7.99 |
Kobo Plus Listen | オーディオブック聴き放題 | $7.99 |
Kobo Plus Read & Listen | 電子書籍読み放題+オーディオブック聴き放題 | $9.99 |
日本のAmazonで電子書籍読み放題サービスとオーディオブックの聴き放題サービスを両方契約した場合、2,480円となります。
アメリカのAmazonで電子書籍読み放題サービスとオーディオブックの聴き放題サービスを両方契約した場合、$19.94となります。
それを考えると、Kobo Plus Read & Listenの価格$9.99はかなり安いです。
さらに、Kindle Unlimitedと同様に30日の無料体験があります。
Kobo Plusのコンテンツ数は?
気になるのはサブスクで読んだり聴いたりできるコンテンツの量です。
Kobo Plusの読み放題冊数は130万冊以上です。
Amazon Kindle Unlimitedの読み放題冊数が400万冊以上なので、数字だけ比較するとだいぶ見劣りすると言わざるを得ません。
Kobo Plusで聴き放題となるオーディオブックは10万冊以上です。
一方、Audibleのコンテンツ数は20万以上と言われていますが、これにはポッドキャストなども含まれますので単純に数字で比較するのは難しいです。
Kobo Plusにはどんなコンテンツがある?
Kobo Plusの大きな欠点として「読み放題サービスに雑誌がない」という点が挙げられます。
雑誌が読めないというのがKindle Unlimitedと比較してKobo Plusのコンテンツ数が圧倒的に少ない理由の一つです。
しかし、詳しく対象書籍を探してみると案外Kobo Plusの方が読みたい本が多い印象があります。
一例として川上未映子さんの「乳と卵」の英語版「Breasts and Eggs」で比較してみます。
Amazon Kindle版「Breasts and Eggs」
価格はどちらも$12.99ですが、Koboの方は読み放題サービスKobo Plusの対象商品となっています。
オーディオブックに関してはAudibleの方が圧倒的に聴き放題対象コンテンツが多い印象です。
例として「Haruki Murakami」で検索した結果です。
Kobo AudioBook版Haruki Murakami作品
どちらも村上春樹さんの作品を英語で朗読したオーディオブックは多く存在しています。
しかし、Audibleではそのうちの多くが聴き放題の対象となっているのと対照的に、Kobo Plusの聴き放題対象となっている作品は一つもありません。
オーディオブックの分野についてはコンテンツの量・質ともにAudibleが一歩リードしているようです。
日本のKobo Plus
日本でKobo Plusはいつ始まるか?
日本ではKobo Plusのサービスは、2023年7月現在開始していません。
サービスインの予告も特にありません。
ただ、アメリカのKobo Plusページに相当する日本の楽天Kobo Plusページも一応用意だけはされているようなので、いつか日本でサービスが開始する可能性はあります。
アメリカとイギリスのサービスインが2023年4月だったことを踏まえると、日本でも数年以内にKobo Plusが始まる可能性が高いと考えられます。
日本のKoboにはオーディオブックサービスがない
日本でKobo Plusが始まるかどうかを考える際に大きな障壁となるのは「日本のKoboにはオーディオブックサービスがない」という問題です。
日本のAmazonが割と早期からAudibleで日本語版のオーディオブックに取り組んでいたのに比べ、日本の楽天Koboはいまだにオーディオブックのサービスを開始していません。
Koboの電子書籍端末にはオーディオブックに対応した機能が搭載しているにもかかわらず、日本のKoboユーザーは未だに音声で読書を楽しむことができないでいます。
Kobo Plusと一緒に、Koboのオーディオブックサービスも日本で開始して欲しいですね。
日本でKobo Plusが開始した場合の料金を予想
もしも、日本でKobo Plusがサービスインした場合の料金を予想してみましょう。
参考となるのはAmazon Kindle UnlimitedとAudibleの月額料金の日米比較です。
AnazonKindle Unlimited / Audible 日米月額料金比較
プラン | 料金(アメリカ) | 料金(日本) |
---|---|---|
Kindle Unlimited | $11.99 | 980円 |
Audible | $7.95 | 1,500円 |
Audibleに関しては日本とアメリカでサービス内容が異なっているため、この価格差がそのままKobo Plusに影響するとは思えません。
むしろKindle Unlimitedの日本での戦略的な価格設定が日本のKobo Plusに影響が大きいと予想します。
アメリカの価格は「.99」等の端数が多いですが、日本では「90円」や「80円」が多いです。
上記条件を踏まえて予想してみました。
日本版「Kobo Plus」月額料金予想
プラン | サービス内容 | 予想価格(日本) |
---|---|---|
Kobo Plus Read | 電子書籍読み放題 | 790円 |
Kobo Plus Listen | オーディオブック聴き放題 | 790円 |
Kobo Plus Read & Listen | 電子書籍読み放題+オーディオブック聴き放題 | 980円 |
まとめ
日本ではまだ始まっていないKoboのサブスク「Kobo Plus」を紹介しました。
海外での大変魅力的な価格やサービスを知ると、早く日本でもサービスインして欲しいと思ってしまいますね。
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