フェリーに乗る予定がある方に、欠航条件と予測方法についてまとめました。
フェリーは、飛行機や新幹線と比べて、安くて快適な移動手段ですが、一方で、天候や海況に左右されやすいというデメリットもあります。
特に、台風や低気圧などの悪天候が近づくと、フェリーが欠航する可能性が高まります。
フェリーが欠航すると、目的地に到着できなかったり、別の交通手段や宿泊施設を探さなければならなかったりと、大きなトラブルになりかねません。
そこで、フェリーに乗る前に、欠航条件と予測方法を知っておくことが重要です。
この記事では、以下の内容を詳しく解説します。
- フェリーの欠航条件とは何?
- フェリーの欠航判断はいつ・どのように行われるか
- フェリーの欠航予測はどこで・どのように確認できるか
- フェリーが欠航した場合の対処法
これらの情報を参考にして、フェリーの乗船をスムーズかつ安心して楽しめるようにしましょう。
フェリーの欠航条件とは何?
フェリーの欠航条件とは、フェリーが運航できない状況を示す基準のことです。
一般的に、以下のような場合に、フェリーは欠航することがあります。
- 台風や低気圧などの悪天候が発生し、強風や高波が予想される場合
- 霧や雨雪などで視界が悪くなり、安全な航行が困難な場合
- 船体や機器に故障や不具合が発生し、修理や点検が必要な場合
- その他、乗客や乗員の安全を確保できないと判断される場合
ただし、これらの条件はあくまで目安であり、最終的な欠航判断は各運営会社や船長の裁量によります。
また、運航区間や運航時期によっても異なります。
例えば、北海道から本州への長距離便では、台風の影響を受けやすいため、早めに欠航することが多いです
したがって、フェリーの欠航条件は一概には言えませんが、大まかには上記のような状況になると、フェリーは欠航する可能性が高いと考えられます。
フェリーの欠航判断はいつどうやって行われるか
フェリーの欠航判断はいつどうやって行われるかを説明します。
フェリーの欠航判断は、出港前と出港後に行われます。
出港前の欠航判断は、運営会社が行います。
運営会社は、気象庁や海上保安庁などの公的機関から提供される天気予報や海況情報をもとに、フェリーの運航可否を判断します。
一般的に、出港の2~3時間前に欠航判断を行いますが、状況によっては出港直前まで変更することもあります。
出港後の欠航判断は、運営会社や船長が行います。
船内の機器や乗員から得られる情報をもとに、フェリーの安全性や信頼性を判断します。
一般的に、出港後に欠航することは稀ですが、状況が急変した場合や予想外の事態が発生した場合などは、途中で引き返したり、別の港に寄港したりすることもあります。
以上のように、フェリーの欠航判断は、出港前と出港後に行われますが、いずれも予測困難な要素が多く、確実なことは言えません。
そのため、フェリーに乗る前には、必ず最新の運航状況を確認するようにしましょう。
フェリーの欠航予測はどこでどうやって確認できるか
フェリーの欠航予測は、以下の方法で確認できます。
- インターネットで運営会社の公式サイトやSNS(Twitterなど)をチェックする
- 電話で運営会社や発着港の窓口に問い合わせる
- テレビやラジオなどのメディアで天気予報や交通情報を見聞きする
インターネットで運営会社の公式サイトやSNSをチェックする方法は、最も便利で正確な方法です。
運営会社の公式サイトでは、各便の運航状況や欠航理由などをリアルタイムで更新しています。
運営会社のSNSアカウントが投稿したら、すぐに情報を受け取れるように通知設定しておくのがおすすめです。
また、直前に欠航が決まることもあるので、フェリーの予約時は連絡先の電話番号は固定電話でなく、携帯電話にしておきましょう。
実際はこんな感じでした(2023年5月~6月 台風2号 太平洋フェリーの場合)
2023年5月から6月にかけて、台風2号が日本に接近しました。
台風がどう接近し、どのタイミングで、どのような区間が欠航となったのかを詳しく見ていきます。
台風2号の進路図(気象庁発表)
台風2号の実際の進路がこちらです。
5月31日の時点でほぼこの通りの進路予想が発表されていました。
5月31日に太平洋フェリーが欠航を発表
この台風予想を踏まえ、5月31日午後4時41分に太平洋フェリーがツイッターで欠航を発表しました。
太平洋フェリーホームページ上でも欠航のお知らせがアップされました。
https://www.taiheiyo-ferry.co.jp/news/20230531.html
たくさんの路線が欠航になったように見えますが、実際は以下の2航路のみがキャンセルとなったということです。
- 6月2日 12:50 仙台発 → 6月3日 10:30 名古屋着 きそ
- 6月3日 19:00 名古屋発 → 6月4日 16:40 仙台着 きそ
発表を見ると6月1日にも欠航が発生したように見えますが、これは「6月1日苫小牧発→6月3日名古屋着」のチケットで乗ると仙台で下船することになってしまうのでその場合のみキャンセルということです。
欠航が発表されたタイミングは?
欠航が発表されたのが5月31日午後4時41分でした。
- 6月2日 12:50 仙台発 きそ:44時間前
- 6月3日 19:00 名古屋発 きそ:74時間前
以上のようなタイミングです。
欠航になったフェリーと欠航にならなかったフェリーの分岐点は?
気象庁の台風進路図と見比べてみると理解できますが、欠航となった以下の2航路は台風の真っただ中を航行することになっていました。
- 6月2日 12:50 仙台発 → 6月3日 10:30 名古屋着 きそ
- 6月3日 19:00 名古屋発 → 6月4日 16:40 仙台着 きそ
欠航も納得のスケジュールです。
しかし、台風接近中の6月2日と6月3日にも航行していたフェリーもありました。
- 6月2日 19:00 苫小牧発 → 6月3日 10:00 仙台着 きたかみ
- 6月2日 19:40 仙台発 → 6月3日 11:00 苫小牧着 いしかり
- 6月3日 19:00 苫小牧発 → 6月4日 10:00 仙台着 いしかり
- 6月3日 19:40 仙台発 → 6月4日 11:00 苫小牧着 きたかみ
特に6月3日の仙台近海は台風の近くを航行していますので、なかなかチャレンジングな決断だったと思います。
上記の記録から読み取れるのは、
・太平洋フェリーは台風の真っただ中を行く場合以外は欠航としないことが多い
・仙台以北の航路は台風の影響を受けにくい
ということでしょう。
フェリーが欠航した場合の対処法
フェリーが欠航した場合の対処法について説明します。
早めに情報を収集する
欠航が予想される場合は、早めに代替手段を探すことが大切です。
最新情報をチェックしておきましょう。
代替手段を探す
バスやタクシー、レンタカーなどの交通手段を利用するか、ホテルや旅館などの宿泊施設を探しておきましょう。
航空券の確保は早い者勝ち!
特に、長距離のフェリーが欠航した場合は急いで航空券を探すことをおすすめします。
同じように代替交通として格安航空券を求める乗客が多く発生しますので、欠航が決まったらすぐに動かないとチケットを確保できなくなる可能性があります。
格安航空券を一括検索できるエアトリでチェックしてみてください。
カーフェリーが欠航になった場合はレンタカーを検討
車を載せてフェリーで目的地に向かう予定だった場合、代替交通手段で行くと滞在先で車がないという状況になってしまいます。
急いでレンタカーを確保しましょう。
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返金や振替手続きを行う
チケットの払い戻しや振替手続きは、フェリー会社の窓口やインターネットで行うことができます。
手続きに必要な書類や期限などについては、事前に確認しておくことが大切ですよ。
旅行保険の活用
万が一の欠航や旅程変更に備えて、旅行保険の加入を検討することも重要です。
保険の利用方法や補償範囲について事前に確認しておきましょう。
まとめ
フェリーに乗る際には、欠航条件と予測方法について理解しておくことが大切です。
最新の運航状況を確認し、安全かつ円滑な旅行を楽しむために、事前に情報収集や対策を行いましょう。
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